インヴィンシブル投資法人が賃料大幅減免し分配金98%減!

ホテル系JREIT(リート)のインヴィンシブル投資法人が、ホテルに対して、賃料を大幅に減免した結果、分配金が98%減になったようです。これは驚きました。

分配金は株式会社でいう配当金のことであり、JREIT(リート)は賃料収入のほとんどを分配金に回すため、投資家にとってはミドルリスク・ミドルリターンを得られ、根強い配当期待から、JREIT(リート)は安定した投資として好評だったのです。

インヴィンシブル投資法人も、分配金は、2019年合計(実績)3,381 円だったのに、2020年 6月期(予想)30 円になってしまうのです。なんと!30円ですよ。

その結果、5月11日に株価(=投資口価格)は25%下落したとのこと。本当に25%で済んで良かったくらいです。

いくらホテルの調子が悪いからと言って、なぜいきなりステーキじゃないですが、いきなり30円になってしまうのか。

インヴィンシブル投資法人は、ホテルマイステイズにほとんどのホテルを賃貸していて、インヴィンシブル投資法人もマイステイズも、米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループ傘下なのだそうです。傘下と言っても、インヴィンシブル投資法人は日本の投資主が保有しているのですから参加ではないですよね。ホテルマイステイズが、米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループ傘下なのですよね。インヴィンシブル投資法人が資産運用を委託する運用会社が、コンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社といって、これが米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループ傘下80%保有のようです。

ということは、米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが、インヴィンシブル投資法人の日本の投資主を犠牲にして、傘下のホテルマイステイズの延命を図ったということはないのでしょうか。

ホテルマイステイズの賃料のうち、変動賃料がゼロになるのは、ホテルが営業していないのですから仕方がないとしても、固定賃料までゼロにしなくてもよいのではないでしょうか。なぜ固定賃料までゼロなのでしょうか。

ここまでくると、なんだか株主代表訴訟(=投資口主代表訴訟)が起きそうな感じですね。

 

賃料減免、REITに影 ホテル系最大手が分配金98%減 商業施設系に広がり警戒

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    弁護士土屋勝裕
    弁護士法人M&A総合法律事務所の代表弁護士。長島・大野・常松法律事務所、ペンシルバニア大学ウォートン校留学、上海市大成律師事務所執務などを経て事務所設立。400件程度のM&Aに関与。米国トランプ大統領の娘イヴァンカさんと同級生。現在、M&A業務・M&A法務・M&A裁判・事業承継トラブル・少数株主トラブル・株主間会社紛争・取締役強制退任・役員退職慰労金トラブル・事業再生・企業再建に主として対応
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